
初めてピアスを開ける場合、具体的にどのような方法で開ければ良いのか分からない方もいるでしょう。この記事では、ピアスを開ける方法や自分で開ける場合の詳しい手順を紹介します。ファーストピアスの選び方やピアスを開けた後の注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
ピアスを開ける3つの方法とそのメリット
ここでは、ピアスを開けるメリットと具体的な方法を紹介します。それぞれの特徴を押さえて、自分に合った方法を見つけましょう。
病院(皮膚科・耳鼻咽喉科・美容外科など)で開ける
1つ目は、病院で開ける方法です。病院では、皮膚科・耳鼻咽喉科・美容外科の他にも、形成外科などでピアスを開けられます。ただし全ての病院で対応しているわけではないので、ピアスを開ける際はあらかじめ確認を取りましょう。
病院は医療措置としてピアスを開けるため安全性が高いです。施術後のトラブルにも対応しやすく、価格は5,000円前後となるのが一般的です。なお、ピアス開けに対して、保険は適用されません。
ピアススタジオ(専門サロン)で開ける
2つ目は、ピアススタジオで開ける方法です。ピアススタジオは、耳の軟骨部分・鼻・口・へそなど、病院では対応できないような場所にもピアスを開けられます。施術に関して不安なことがあれば、専門スタッフに相談することも可能です。価格は、サロンによって異なるので事前に確認しましょう。
自分で開ける
3つ目は、自分で穴を開ける方法です。自宅で行えるため、自分のペースで自由にピアスを開けられます。施術費用がいらないため、病院や専門サロンと比べて費用を抑えることも可能です。ただし失敗しても自己責任となるため、器具の使い方や穴の開け方などをきちんと把握しなくてはなりません。
自分でピアスを開ける方法は2つ
自分でピアスを開けるには、「ピアッサー」「ニードル」のいずれかを用います。ここではそれぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
ピアッサー
ピアッサーは、ピアスの穴を開けることに特化した専用器具です。バネの反動を利用して一気に穴を開けるため、痛みも最小限で済みます。穴を開けるのと同時にファーストピアスがセットされているものがほとんどなので、初心者にもおすすめです。ドラッグストアでも2,000円ほどで購入できます。
ピアッサーは、1つの穴につき「1つ」使うのが原則です。1つのピアッサーで複数の穴を開けるのは、衛生的によくないため厳禁とされています。どうしても複数開けたい場合は、穴の数に応じたピアッサーを用意しましょう。ピアッサーを使う際は、穴開け箇所にきちんと固定することが大切です。
ニードル
ニードルは、太い注射針のような形状をしている器具です。刺した時の痛みが軽減されるように、中身が空洞になっており、先端は剃刀の刃のように鋭くなっています。ピアッサーと同様に、ピアス開け用の道具として有名ですが、使い方が難しいため中級者以上の方におすすめです。価格も2,000円前後とお手頃なので、ピアッサーが使えない箇所に利用するのが良いでしょう。
ニードルは、特にカヌラニードルがおすすめです。カヌラニードルは普通のニードルに筒がついたもので、高度管理医療機器に分類されます。使用後に穴をふさがないよう筒が残るため、ファーストピアスをつけやすくなります。
ピアスの穴が定着するまでの期間は?
ピアスの穴が定着するまでの期間は、耳たぶの場合で1ヶ月~3ヶ月程と言われています。そのため穴が定着するまでは、ファーストピアスを外さないようにしましょう。安定しないうちに刺激を与えると、出血・かゆみ・炎症などが発生しやすくなります。
穴が定着したかどうかは、該当部位の状況をみて判断します。「かゆみ・痛み・炎症・腫れがないか」「分泌液が出ていないか」「ピアスに触っても痛みがないか」「穴の周りの皮膚が中心に向かって窪んでいるか」などをチェックしましょう。
ピアスの開ける位置で人気なのは?
ピアスを開ける位置として人気なのは、「イヤーローブ」と「ヘリックス」です。ここでは、2つの部位が人気の理由を紹介します。
イヤーローブ(耳たぶ)
イヤーローブは耳たぶの付近を指します。比較的簡単に穴を開けられるため、初心者にも人気の部位です。特に人気なのが、耳たぶの中心よりやや下付近となっています。ピアスをつけた際にエレガントに見えやすく、上着を着脱したときもピアスが引っ掛かりにくいことが人気の理由です。
ヘリックス(耳の軟骨部分)
ヘリックスは、耳の外側にある軟骨周辺を指します。ピアスが開けやすく、おしゃれの意味合いも強いため人気です。ピアッサーを使用すると、ひとりで穴を開けることもできます。アレンジしやすい部位なため、販売されているピアスの種類も豊富です。
ファーストピアスはどう選ぶ?
ここでは、どのようにファーストピアスを選べば良いか紹介します。実際にピアスを選ぶ際の参考にしてください。
素材
ファーストピアスの素材は、純チタン・チタン合金・サージカルステンレスのいずれかが良いと言われています。チタンは、インプラントやペースメーカーなどに使われるくらい人体と相性の良い素材です。サージカルステンレスも、メスやハサミなどの医療機器に使われています。
金属アレルギーが気になる方は、純チタンやチタン合金のものを選びましょう。
太さ
ファッションピアスの太さは、イヤーローブの場合で16G(1.2mm)、軟骨・へそ・舌などの場合で14G(1.6mm)が良いとされています。これより細めのものを装着すると、セカンドピアスが入りづらくなるので注意しましょう。
長さ
ファーストピアスの長さは、穴を開ける部分の厚さより2mmほど長めにします。イヤーローブやヘリックスの場合は、8mm以上を目安にしましょう。長さがギリギリだと、耳たぶ周辺が圧迫され、開けた穴が正しく形成されません。
デザイン
ピアッサーは、スタッドタイプのファーストピアスを使うのが一般的です。ニードルの場合はストレートバーベル・リングタイプなどを選びましょう。複雑な形状だと開けた穴に引っかかる可能性があるため、できるだけシンプルなものがおすすめです。
透明ピアス(樹脂ピアス)でも良い?
透明ピアスは石油系の素材を用いているため、ファーストピアスには向きません。石油系の素材は、開けた穴に細かな傷がつきやすく、雑菌や炎症を発生させる可能性があります。強度が弱いため、破損しやすいのも特徴です。安定していない穴と接触すると、皮膚と癒着する恐れもあります。
ピアスを開けるために準備するもの
ピアスを開けるために準備するものは、以下の通りです。
- ピアッサーまたはニードル
- ファーストピアス
- 保冷剤
- 消毒薬
- マーキングペン
- コットン、ガーゼ、綿棒など
- (ニードルの場合)消しゴムかコルク
- 鏡
保冷剤は穴を開ける箇所を冷やし、痛みを抑えるために用います。コットン、ガーゼ、綿棒で消毒液
を塗布して、雑菌の繁殖を防ぎます。マーキングペンは、穴を開ける部分に印を付けるために使いま
す。消しゴムやコルクは、ニードルを使う部分の裏側に添えて、針を受けるための緩衝
材として必要です。
ピアスを開ける手順
ここでは、ピアスを開ける手順を紹介します。「ピアッサー」と「ニードル」の場合、それぞれのケースを見ていきましょう。
ピアッサーで開ける手順
ピアッサーで穴を開ける手順は、以下の通りです。
- 穴を開ける部位を保冷剤で冷やす
- 手と穴を開ける箇所を消毒液で消毒する
- マーキングペンで穴を開ける場所に印を付ける
- ピアッサーで穴を開ける
保冷剤は、ピアッサーを使う部分に10分ほど当てましょう。感覚がなくなるまで当てるのがポイントです。ピアッサー自体は、もともと減菌処理されているため消毒不要です。耳たぶや耳の軟骨に目印を付ける場合は、左右の高さが合っているかを確認します。また、ピアッサーは穴を開ける箇所に垂直に当てて使うようにしましょう。
ニードルで開ける手順
ニードルで穴を開ける手順は、以下の通りです。
- 穴を開ける部分を保冷剤で冷やす
- 手と穴を開ける部分を消毒液で消毒する
- マーキングペンで穴を開ける場所に印を付ける
- ニードルで穴を開ける
冷剤、消毒液、マーキングペンの使い方は、ピアッサーの時と変わりません。穴を開ける際は、ニードルを使う部位の裏側に消しゴムやコルクを当て、一気に押し込みます。一度穴を開けたら、途中で止まらずに最後まで押し込みましょう。
ピアスを開けた後に注意すること
ピアスを開けた後は、穴を安定化させなくてはなりません。ここでは、穴を開けた後に注意すべきことを紹介します。
半日は動かさないように気を付ける
ピアスを開けた後は、穴付近が不安定になっているため、半日は刺激を与えないようにしましょう。
消毒は1日何回すれば良い?
消毒は、開けた穴の付近に綿棒を使って1日1回消毒液を塗布します。1日に何度も消毒すると、穴の形成が阻害されるので注意してください。
刺激が強い消毒薬の使用はNG
刺激が強い消毒液は、皮膚の治癒力を低下させ、開けた穴の安定を妨げます。消毒の際は、殺菌能力の高い消毒液は使わないようにしましょう。
お風呂に入るときに注意すること
お風呂に入るときは、穴付近に石鹸やボディーソープの泡をのせ、ピアスに刺激が伝わらないように指の中腹部分で優しく洗います。穴の中まで洗うと、雑菌や金属アレルギーが発生する場合もあるので注意が必要です。
かゆくなったらどうする?
穴付近が痒くなった場合は、金属アレルギーの可能性があるので、純チタンやチタン合金製のピアスに付け替えましょう。それでもよくならない場合は、患部を冷やしピアスを動かさないようにして、医療機関を受診してください。
腫れや膿が出た場合は?
腫れや膿が出た場合は、雑菌が繁殖し炎症を起こしている可能性があるので、念入りにケアして患部を清潔に保ちましょう。7日~10日経っても症状が治まらない場合は、医療機関を受診してください。
血が出てきた場合は?
血が出てきた場合は、ティッシュや綿棒などで血液をふき取り、患部を清潔な状態に保ちましょう。出血が止まらない場合は、医療機関を受診してください。
まとめ
ピアスを開ける方法は、「病院」「ピアススタジオ」「自分で開ける」という3種類があります。安全な施術を受けたい場合は病院、色々な部位にピアスを開けたい場合はピアススタジオがおすすめです。自分でピアッサーやニードルを使う場合は、手順をしっかり守り、穴付近を清潔に保つようにしましょう。それぞれの特徴を押さえて、自分に合った方法でピアスを開けてください。
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